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Hatfield & The North:Share It
当たり前ではあるが、地域ごとに音楽性は非常に異なってくる。とくにイギリスでは、アイリッシュ、スコティッシュ、ブリティッシュという分類のみならず、リヴァプール、マンチェスター、グラスゴーといった都市ごとでも音楽性が異なっているのは興味深い。
そんな中でも、カンタベリーは非常に個性的な音楽性を持っている。サイケデリックポップだったが、ジャズや現代音楽を基にした独自の非常にクールなサウンドを作りだしたThe Soft Machineと、やはりジャズを基としつつもユーモラスなポップ感覚も備えたCaravanの二つのバンド(ちなみにふたつとも同じ学生バンドに所属していた)を中心とし、その影響、関連で、Gong、Matching MoleやEggなどのバンドが登場。また、前回紹介したHenry Cowもカンタベリーの代表としてあげられる。カンタベリーのサウンドの特徴としては基本的にジャズロックといわれるのだが、アメリカの本場のジャズとは全然肌合いが異なり、ひんやりした雰囲気を持っていることで、また、時にユーモアもみせることもあげられる。
今回紹介するHatfield & The Northはまさに、カンタベリー系の典型とも言えるバンドで、Caravan、Egg、Matching Mole、Gongという先ほどあげた代表的なカンタベリー系バンドの元メンバーが集まったスーパーグループ。サウンドは繊細で恐ろしく緻密なのだが、とにかくなめらかで聞き心地の良さが最大の魅力。複雑な曲調も多いが前衛的な面はすくなく、ポップな印象だ。とくに2枚目にしてラストの"Rotter's Club"は名盤として誉れ高い。解散後、中心人物のDave StewartはNational Healthを結成するも商業的に成功せず解散。奥方Barbara Gaskinとのコンビで80年代にヒットを飛ばした。
紹介曲はその"Rotter's Club"の冒頭を飾る一曲で、非常にポップな一作。しかし、リズムセクションなどはアグレッシブで、途中のキーボードソロは絶品。「キューーーーーーーーーーウィンッ!!」と入るのが楽しい。
ロック史において、かなり重要な位置に占めるバンドの一つだが、知名度は正直なところ低い。と、ゆーのもこのバンド、ひたすら商業性を無視し、全力でアバンギャルドを追求しまくったからである。
1968年にケンブリッジ大学の左翼系の学生たちによって結成。ジャズ、現代音楽の手法を取り入れた前衛的なロックサウンドで注目を浴びた。1973年に当時まだまだ新興だったVirginよりファーストアルバム"Legend"を発表。非常に緻密な作曲と、緊張感あふれる即興演奏はタイトかつジャジーで疾走感あふれるものであった。管楽器担当のGeoff Leighが脱退し、超個性派バンドComusに在籍していた女性バスーン奏者、Lindsay Cooperが加入。より、アヴァンギャルド色が強まった傑作"Unrest"を発表。
次にドイツクラウト・ロックの雄、Faustとの交流から、ひねくれポップバンド、Slapp Happyとのコラボレーションアルバム、"In Plaise Of Learning"を発表。今コラボが縁で、Slapp Happyのヴォーカリスト、Dagmer Krauseが加入。Live盤も残す。
しかし、ベースのJohn GreavesとDagmer Krauseが脱退。解散寸前の状況でラストアルバム、"Western Culture"を発表。ジャズの影響を飛びだした硬質なサウンドを聴かせる。
解散後、中心人物のFred Frith、Chris CutlerはDagmerとArt Bearsを結成。3年ほど活動し、現在は各メンバーがそれぞれ、自らの音楽の道を極めんと独自に活動し続け、時折再び組んだりしている。
紹介曲は"Legend"のトップを飾る一曲で、ゆったりとしたオープニングから、一気にスリリングになり、ホーンが派手に鳴り響く展開はかっこいい。とっつきにくい作品であることは確かだが、はまると非常に楽しめる。是非、1度体験してほしい。
Cioccolata:黒い月のニーナ
80年代中旬に登場し、その独特のセンスでメロン、ミュートビート並び評されたショコラータ。ニューウェーブ的な先鋭的なサウンドとカンツォーネが混ざったミクスチャーミュージックは幻想的かつおしゃれ、都会的にして異世界的なもの。中心人物のヴォーカリストかの香織の戸川純と負けず劣らずのオペラッタヴォーカルとかたっぽだけ太く書いた眉毛などのビジュアルはインパクト大。わずか1年しか活動しなかったが鮮烈な印象を残し、坂本龍一も評価した。また、プロデュースは白井良明で、当時の彼らしい過激さを秘めたひねくれサウンドがまぶしい。ちなみにラストシングルは立花ハジメが担当した。
解散後かの香織はソロで活躍。「青い地球は手のひら」「午前二時のエンジェル」などの曲を発表する一方、安達祐美や坂本真綾等への楽曲提供を多数行っている。またアニメ「CODE-E」「MISSION-E」「もっけ」のサントラを担当したりと多方面で活動している。
今回紹介する曲はショコラータのPVとなるOVA「黒い月のニーナ」と同名の楽曲でタイトル通り、歌詞も非常にシュールで、まるで童話のような幻想的なイメージがふんだんに歌われている。かの香織のヴォーカルもオペラ度が高く、強烈に響く。また、サウンドもおもちゃチックで、全体的に子供の見る悪夢のような世界観となっている。
このOVAはものすごく見たいのだが、いまだDVD化されておらず、入手困難。一刻も早く見たいものである。ちなみに上側が件のビデオに収録されているもので、下はオーディオオンリーのもの。このキャラクターは何でしょうかねぇ?
新作ボカロ曲をアップしました!!
歌メロはXTCっぽいですが、全体的にP-Modelの「フィッシュ・ソング」みたいになりました。
最初のところのベースラインはLouis Philippeの「Guess I'm Dumb」からまるパクリしました・・・^^;
ロック界における、謎のバンドと言えば、The Residentsが有名だが、このバンドも最終的には正体を明かしたが、70年代において、非常に高品質なポップ作品を放つ、覆面バンドとして、大いに注目を浴びた。
このバンドも、いままでにもよく紹介してきた「Beatles的」なポップバンドなのだが、彼らの評価は一線を画していた。なぜなら彼らはBeatlesの変名バンドと思われていたからだ。メンバー・クレジットはなく、サウンドは中期Beatles以降風の非常に凝ったプログレ的なもので、またメロディセンスも非常に英国的。ジャケットは非常にファンタスティックで、"Sgt.Pepper~"を彷彿とする。また、当時Beatlesは既に解散しており、Johnはニューヨークに移住していた。そのため、イギリスとアメリカの中間にあるカナダから登場してきたことも、いわくありげに思われた。
もちろんBeatlesではなく(よく聞けばわかるが声が全然違う)、カナダ人3人組のグループであるが、サウンドプロダクションは3人でやったとは思えないほど豪華で、複雑。もちろんBeatlesにかなり近い。
デビュー後5枚のアルバムを残して解散したが、すごいのはBeatlesのコピーバンドというような評価を得ていないということである。つまり、非常にBeatlesてきであることがそのまま個性になった希有なバンドなのである。
紹介曲はThe Carpentarsにもカヴァーされた代表作。しょっぱなのホーン風サウンドからBeatles風で全体のメロディ、アレンジも言わずもがな。途中で声がラジオヴォイスになりギターがうなりをあげる部分とそこから一気にこぎみよいピアノのサウンドにつながる部分は感動的である。長い曲だが、一気に聞かせる。コーラスワークも素晴らしい!!
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