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DNA : Blonde Red Head
パンク勃興時のニューヨーク。このあたりからパンクとは一線を画す一大ムーブメントが発生した。
ふつう、演奏が下手なアバンギャルドというものは単なる自己満足に終わってしまうことが多い。ただただノイズ、不協和音のみで訴えるものがない、頭でっかちの音楽だ。上手い人がやってこそがアバンギャルドといえる(例としてHenry Cow、山下洋輔など)。しかし、NY発のこのムーブメントは、演奏が下手な前衛であるにもかかわらず、鬼気迫る勢いでこちらに迫る。むき出しの感情、鋭い感性、すさまじい執念。テクニックはなくとも聴く者に異様な感情をわき起こさせる。
この一大ムーブメントを巻き起こした一派を、人はNo Waveと呼んだ。そして、それを総結集させた名盤が"No New York"であった。プロデュースはあのBrian Eno、元祖素人ミュージシャンである。
このムーブメントが生んだ功績は多大で、Teenage Jesus & The JerksのLydia Lunch、The ContortionsのJames Chance(White)等の才能を輩出し、また、この2人がそれぞれのバンドに在籍していたレック、チコ・ヒゲは後にフリクションを結成し、日本のアンダーグラウンドロックシーンを大いに沸かせた。
しかし、No New York勢の中で最も世界的な成功を収めたのは、今回紹介するDNA在籍のArto Lyndsayとイクエ・モリではないだろうか。
DNAの音楽は非常に独特だ。感触としてはロックなのだが、 ほかのバンドと比べると、よりアート色が強く、かなりジャンル分けしがたい。リーダー格のArtoはギターとボーカルを担当しているが、まともに演奏する気はさらさらなし。ひたすら、ギターをガチャガチャいわせ、うめき、がなる。ドラムスのイクエ・モリは呪詛的な、ルーツのわからぬビートを打ち鳴らす。この二人は全くの未経験だそうだ(しかも、イクエは全く英語が話せなく、意思疎通はジェスチャーと筆談だったという)。ぶんだけだと、聴く気を失くすかもしれないが、そこから発せられるエネルギーはすさまじく、自己満足の世界に終わらせていない。むしろ、強引なまでに相手を説得しようとしているかのようだ。またベースはもともとPeru Ubuに在籍していた人物で、彼らの音楽をロックたらしめる要素をになっている。
解散後、ArtoはAmbitious Loversを経てソロとして活動中。坂本龍一とコラボを行うなど、かなり精力的だ。ガチャガチャとかきならすギターの音は相変わらずどころか、貫禄すら漂わせている。
イクエ・モリはラップトップによるエレクトロミュージシャンとして活動。現在までにHenry Cow関連のミュージシャンやヒカシューとコラボレーションしており、こちらも精力的に活動中。
今回紹介する曲は彼らの代表作で、比較的聞きやすい部類のもの。これと同名を冠したバンドが現在、活動中。ちなみにこれは映画からの抜粋。
パンク勃興時のニューヨーク。このあたりからパンクとは一線を画す一大ムーブメントが発生した。
ふつう、演奏が下手なアバンギャルドというものは単なる自己満足に終わってしまうことが多い。ただただノイズ、不協和音のみで訴えるものがない、頭でっかちの音楽だ。上手い人がやってこそがアバンギャルドといえる(例としてHenry Cow、山下洋輔など)。しかし、NY発のこのムーブメントは、演奏が下手な前衛であるにもかかわらず、鬼気迫る勢いでこちらに迫る。むき出しの感情、鋭い感性、すさまじい執念。テクニックはなくとも聴く者に異様な感情をわき起こさせる。
この一大ムーブメントを巻き起こした一派を、人はNo Waveと呼んだ。そして、それを総結集させた名盤が"No New York"であった。プロデュースはあのBrian Eno、元祖素人ミュージシャンである。
このムーブメントが生んだ功績は多大で、Teenage Jesus & The JerksのLydia Lunch、The ContortionsのJames Chance(White)等の才能を輩出し、また、この2人がそれぞれのバンドに在籍していたレック、チコ・ヒゲは後にフリクションを結成し、日本のアンダーグラウンドロックシーンを大いに沸かせた。
しかし、No New York勢の中で最も世界的な成功を収めたのは、今回紹介するDNA在籍のArto Lyndsayとイクエ・モリではないだろうか。
DNAの音楽は非常に独特だ。感触としてはロックなのだが、 ほかのバンドと比べると、よりアート色が強く、かなりジャンル分けしがたい。リーダー格のArtoはギターとボーカルを担当しているが、まともに演奏する気はさらさらなし。ひたすら、ギターをガチャガチャいわせ、うめき、がなる。ドラムスのイクエ・モリは呪詛的な、ルーツのわからぬビートを打ち鳴らす。この二人は全くの未経験だそうだ(しかも、イクエは全く英語が話せなく、意思疎通はジェスチャーと筆談だったという)。ぶんだけだと、聴く気を失くすかもしれないが、そこから発せられるエネルギーはすさまじく、自己満足の世界に終わらせていない。むしろ、強引なまでに相手を説得しようとしているかのようだ。またベースはもともとPeru Ubuに在籍していた人物で、彼らの音楽をロックたらしめる要素をになっている。
解散後、ArtoはAmbitious Loversを経てソロとして活動中。坂本龍一とコラボを行うなど、かなり精力的だ。ガチャガチャとかきならすギターの音は相変わらずどころか、貫禄すら漂わせている。
イクエ・モリはラップトップによるエレクトロミュージシャンとして活動。現在までにHenry Cow関連のミュージシャンやヒカシューとコラボレーションしており、こちらも精力的に活動中。
今回紹介する曲は彼らの代表作で、比較的聞きやすい部類のもの。これと同名を冠したバンドが現在、活動中。ちなみにこれは映画からの抜粋。
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ぬいぐるみ店スタッフ
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写真撮影 音楽鑑賞
自己紹介:
アンドロメダハイツ在住
好きな動物
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萌えポイント
ねこみみ
好きなバンド・ミュージシャン
ムーンライダーズ
XTC
P-MODEL
ルイ・フィリップ
原マスミ
リアル・フィッシュ
ヒカシュー
プリファブ・スプラウト
などなど
好きなアーティスト
クレー
マグリット
好きなマンガ家
鴨沢祐次
twitterもやっており、moonlighttokekと名乗っている。
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