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tokekが、気のおもむくままにいろいろと好きなことをしている場所です。
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Thomas Dolby:Flying North

 一発屋とも言われがちなアーティストの一人がThomas Dolbyである。確かに"She Blinded Me With Sience"が大ヒットしたのでそう言われても仕方ないかもしれないが。実際は豊かな才能をもった人である。
 元々、考古学者の息子として生まれ、エジプトなど、様々なところで暮らしたことがあるらしい。そう言った影響もあるのか、幅広いジャンルに精通している。10代からシンセサイザーに触れ始め、あの"Video Killed The Radio Star"を製作した一人であるBruce Wooley率いるCamera Clubに参加。一枚のアルバムを残している。
 その後、XTCのAndy Partridgeの協力でシングルを製作したり、またXTCのオーディションを受けたり、Thompson TwinsやForeignerのサポートをするなどの下積みを重ねて、ついにソロアルバム”The Golden Age Of Wireless”を発表、”She Blinded Me With Sience"で一躍時の人となる。
 今回紹介する曲は、そのトップを飾る一曲で、疾走するリズムと煌びやかなシンセが美しい一曲。キーボーディストとしての実力を余すところなく発揮している。また、のびやかなメロディもかっこいい。
 このアルバム以降、マッドサイエンティストのイメージを売りに、実験性(とくにリズムで)とポップ性が同居した作品を発表、とくに”Hyperactive"と”Flat Earth"は名曲なので聴く価値あり。
 プロデューサーとしても一流で、Prefab SproutやJoni Mitchel、George Clinton等のアルバムのプロデュースを担当している。
 また、現在はコンピュータソフトの社長をやっており、その傍らでおなく活動をしている模様。



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DNA : Blonde Red Head

 パンク勃興時のニューヨーク。このあたりからパンクとは一線を画す一大ムーブメントが発生した。
 ふつう、演奏が下手なアバンギャルドというものは単なる自己満足に終わってしまうことが多い。ただただノイズ、不協和音のみで訴えるものがない、頭でっかちの音楽だ。上手い人がやってこそがアバンギャルドといえる(例としてHenry Cow、山下洋輔など)。しかし、NY発のこのムーブメントは、演奏が下手な前衛であるにもかかわらず、鬼気迫る勢いでこちらに迫る。むき出しの感情、鋭い感性、すさまじい執念。テクニックはなくとも聴く者に異様な感情をわき起こさせる。
 この一大ムーブメントを巻き起こした一派を、人はNo Waveと呼んだ。そして、それを総結集させた名盤が"No New York"であった。プロデュースはあのBrian Eno、元祖素人ミュージシャンである。
 このムーブメントが生んだ功績は多大で、Teenage Jesus & The JerksのLydia Lunch、The ContortionsのJames Chance(White)等の才能を輩出し、また、この2人がそれぞれのバンドに在籍していたレック、チコ・ヒゲは後にフリクションを結成し、日本のアンダーグラウンドロックシーンを大いに沸かせた。
 しかし、No New York勢の中で最も世界的な成功を収めたのは、今回紹介するDNA在籍のArto Lyndsayとイクエ・モリではないだろうか。
 DNAの音楽は非常に独特だ。感触としてはロックなのだが、 ほかのバンドと比べると、よりアート色が強く、かなりジャンル分けしがたい。リーダー格のArtoはギターとボーカルを担当しているが、まともに演奏する気はさらさらなし。ひたすら、ギターをガチャガチャいわせ、うめき、がなる。ドラムスのイクエ・モリは呪詛的な、ルーツのわからぬビートを打ち鳴らす。この二人は全くの未経験だそうだ(しかも、イクエは全く英語が話せなく、意思疎通はジェスチャーと筆談だったという)。ぶんだけだと、聴く気を失くすかもしれないが、そこから発せられるエネルギーはすさまじく、自己満足の世界に終わらせていない。むしろ、強引なまでに相手を説得しようとしているかのようだ。またベースはもともとPeru Ubuに在籍していた人物で、彼らの音楽をロックたらしめる要素をになっている。
 解散後、ArtoはAmbitious Loversを経てソロとして活動中。坂本龍一とコラボを行うなど、かなり精力的だ。ガチャガチャとかきならすギターの音は相変わらずどころか、貫禄すら漂わせている。
 イクエ・モリはラップトップによるエレクトロミュージシャンとして活動。現在までにHenry Cow関連のミュージシャンやヒカシューとコラボレーションしており、こちらも精力的に活動中。
 今回紹介する曲は彼らの代表作で、比較的聞きやすい部類のもの。これと同名を冠したバンドが現在、活動中。ちなみにこれは映画からの抜粋。

Dr.Feelgood:She Does It Right

 もしかしたら、Dr.Feelgoodと聞くと、Motley Clueの名前を浮かべるかもしれませんが、別もんです、バンド名です。
 70年代イギリスに勃興した(・・・というか、同じような感覚が同時期にたくさん出ただけな気も)、パブロックというジャンルがある。その名の通り、イギリスの居酒屋、パブでの活動を中心としたバンド群である。代表的なものは、Nick Lowe、Ian Dury&Brockheads、Elvis Costello、Dave Edmands、Squeeze辺りだろうか。その中でも最もパンクと直結するのはこのバンドではなかろうか。
 Lee BrilleauxとWilko Johnsonを中心に71年に結成。各地のパブを中心にライブ活動を展開。そのステーいはとにかく危ない雰囲気を漂わせ、ごつごつとしたR&B、ブルースで聴くものを圧倒させた。とりわけ、Wilkoの「剃刀」「マシンガン」と例えられるような切れ味鋭いギターは非常に特徴的で、後々のロックバンドに多大な影響を与えた。
 「Down By The Jetty」「殺人病棟」等の名盤を送り出すが、メンバー間の中が悪くなり(どうやらWilkoが全然酒が飲めないことが要因らしい)、Wilkoが脱退。以後。Leeを中心に活動を続けるが、94年にLeeが死去。現在もバンドは存在するが、オリジナルメンバーが一人もいないという状態である。
 それにしてもWilkoのギターがかっこいい。「ガガガガガガガ」としか表現できないごり押しのギターがかっこよすぎる。後のGang Of Fourや、ルースターズ、シーナ&ザ・ロケッツも多大な影響を受けたのも納得できるかっこよさ。Leeのヴォーカルもギャングっぽく不敵な感じでグー。
 紹介曲はファースト収録の代表作。とにかくリズムが腰にぐっとくる。絶対聴くべき。



ライブ映像。Wilkoの動きがものすごく気になる。Leeの痙攣しまくった動きも良い。

雷蔵:ふらむきりんの校庭

 雷蔵は「赤色エレジー」の大ヒットで知られるシンガーソングライター、あがた森魚がじゃかたらのギタリスト、OTOやムーンライダーズの武川雅寛らと結成したバンド。名前の由来は南アメリカのライからとったもの。
 彼は前述の「赤色エレジー」の大ヒットはあるものの、彼の存在は基本的に表舞台にはあまりたっていない。とにかくメインストリームとは無縁で自らの音楽をマイペースに探求し続けていた。初期は戦前に町や学校の光景を再現しようとし、「日本少年」から想像上で世界一周するというコンセプトを掲げ、さまざまな音楽に挑戦、80年代になると、ニューウェーブの波に乗り、「A児」と名乗ってヴァージンVSを結成。ブリキ・ロックンロールを標榜し独特のテクノポップを展開。解散後にこの雷蔵を結成している。
 どの時期(現在の活動も含む)にも共通していることは、とにかく童心を失ってないことであろう。どれもまるで、昔自分が夢見ていたり、空想していたことのような、どこか懐かしく、楽しげで、そしてさびしげだ。昔の手塚治虫のマンガや少女マンガ、船や飛行機などの乗り物、近未来を想起させるおもちゃ、小学校の思い出・・・・・彼の音楽は子ども時代に描いた空想を音楽の力を借りて再現しようとしているかのようだ。また、幻想に憧れる姿勢は彼の敬愛する稲垣足穂の影響であろう。
 この曲は彼の童心がかなりよく表れたナンバーの一つ。ヴァージンVSもそうだが、どんな形態の音楽であろうともあがた森魚の手にかかれば、彼の世界観を彩るパーツと化してしまうのである。彼の魅力が凝縮した「日本少年」などもお勧め!

Real Fish: BIT WALK

 このバンドの名前を知ったのは、ムーンライダーズ関連のムックだったと思う。初めて聞いたのは、鈴木慶一がプロデュースした、「陽気な若き水族館員たち」という、コンピレーションであった。そこで聞いた、「ガムラン・ホッパー」を聴いたとき、ものすごい衝撃だった。あまりに無国籍で、幻想的で遊び心に満ちたユーモラスな音楽。こんな音楽は聞いたことなかった。そして、彼らのボックスセットを買ってしまったのである。
 1982年に大学のジャズバンドをやっていた人達によって結成。メンバーは6人と言う大所帯で、うち4人は以前紹介したテクノポップバンドShi-Shonenとして活動していた。また、リーダー格のサックス奏者矢口博康は当時から、セッションプレイヤーと注目を集めていた。当時の人気雑誌「ビックリハウス」のイベントが縁で鈴木慶一と知り合い、「陽気な~」に参加。そして、ファースト、「天国一大きなバンド」を発表。「おもちゃ箱のような」という形容ピッタリのユーモラスなポップインストは、元JAPANのDavid Sylvian等から高い評価を得た。次にセカンド、「Tenon」を発表。テクノポップ度を一気に高めた。その後、当時彼らがバックを務めていた桑田圭祐や、いとうせいこうらが参加したシングル「ジャンクビート東京」を発表。なんと、ヒップホップに挑戦。しかし、これはメンバーの戸田誠司のソロ的な色合いが強く、このころからメンバー間に微妙な空気が入り、ドラムの友田慎吾、バイオリンの美尾洋乃が脱退(自作にはゲストとして参加)。サード「4」では彼らの根幹にあるジャズの要素が前面に出た作品で、荒廃した未来を舞台にした、「SFジャズ」というコンセプトのもとに作られた。このアルバムを最後に解散。メンバーはそれぞれの道を歩み、全員、今も音楽界において現役で活動中。
 帰らの音楽の特徴は、前述の通り、まるでおもちゃ箱のようである。ポップなんだけど、どこかひねくれていて、シリアスにならず、どこか子供っぽい。「天真爛漫」と言えるかもしれない。しかし、しっかりと知性も感じられる。しかし、こんな説明で魅力なんか伝わらない。ぜひ一度、体験してほしい。
 紹介曲は「Tenon」のトップを飾る爽快なテクノポップ。何度聞いたかわからない。大好きな一曲。ついでに「ガムラン・ホッパー」も置いておきます。



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★ プロフィール
HN:
tokek
性別:
男性
職業:
ぬいぐるみ店スタッフ
趣味:
写真撮影     音楽鑑賞
自己紹介:
アンドロメダハイツ在住

好きな動物 
ねこ

萌えポイント 
ねこみみ

好きなバンド・ミュージシャン
ムーンライダーズ 
XTC 
P-MODEL
ルイ・フィリップ 
原マスミ 
リアル・フィッシュ
ヒカシュー
プリファブ・スプラウト
などなど

好きなアーティスト
クレー 
マグリット

好きなマンガ家
鴨沢祐次

twitterもやっており、moonlighttokekと名乗っている。
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