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今日は夜の散歩に出かけた。
ちょうど満月の夜だった。周りは青く明るかった。
風が涼しい。散歩するにはちょうどいいぐらいだ。
少し、街に出て、角を曲がると、ある、雑貨店が目に付いた。
窓からはくすんだオレンジ色の明かりがもれており、看板には
"Lilim's Shop"
と書かれていた。
なんとなく、気になったので入ってみた。
「いらっしゃいませ」
入ると、少し狭く、店中にボタンやコップ、パッチワークの小物入れや、木製のおもちゃの汽車等が置いてあった。店の主人の女性はとても若く、僕と同じぐらいの歳に見えた。やや垂れた目つきが色っぽかった。
お店にあるもは小物だったが、どれも、不思議と引きつける魅力があった。
「何か、欲しいものが見つかりましたか?」
「いや、別にみてるだけですので・・・」
「それじゃ、何か、一つ手にとって、目を閉じてみてください」
「え?・・・あ、はい」
ぼくは目の前に合ったマッチ箱を手に取って、言われるがままに目を閉じた。
すると・・・・目の前にブランコ遊びの興じる子供たちの姿が見えた。
「うわ!・・・っとと」
驚いた僕は思わず箱を落としかけた。
「ふふふ・・・・何か、見えましたか?」
「えっと・・・子供が遊んでる姿でした」
「これはね、こどもの魂なのです」
「え?」
「幼くして亡くなった子どもたちの魂は月光を浴びると、このような小物に形を変えるのです。そして、それを手に取ると、彼らの思い出が見てくるのです」
「へぇ・・・それじゃ、あなたはどうしてそれを売ってるんですか?」
「それはね・・・形を変えた彼らはいずれは太陽の光を浴びて、消えてしまうのです。わたしは彼らの思い出を取っておいて、誰かに大切にしてもらいたいのです・・・・」
「・・・・・・」
「あ、何か、欲しいものが決まったらレジにどうぞ♪」
「あ・・・はい」
「お店ですので、お金はちゃんととっておきます」
「む・・・・」
ちょっと、頭に浮かんだことを読まれて僕はちょっと不機嫌になった。
帰宅途中、満月の夜を誰かが飛んでいったような気がした。
ところで、件のマッチ箱だが、今も部屋に飾っている
ちょうど満月の夜だった。周りは青く明るかった。
風が涼しい。散歩するにはちょうどいいぐらいだ。
少し、街に出て、角を曲がると、ある、雑貨店が目に付いた。
窓からはくすんだオレンジ色の明かりがもれており、看板には
"Lilim's Shop"
と書かれていた。
なんとなく、気になったので入ってみた。
「いらっしゃいませ」
入ると、少し狭く、店中にボタンやコップ、パッチワークの小物入れや、木製のおもちゃの汽車等が置いてあった。店の主人の女性はとても若く、僕と同じぐらいの歳に見えた。やや垂れた目つきが色っぽかった。
お店にあるもは小物だったが、どれも、不思議と引きつける魅力があった。
「何か、欲しいものが見つかりましたか?」
「いや、別にみてるだけですので・・・」
「それじゃ、何か、一つ手にとって、目を閉じてみてください」
「え?・・・あ、はい」
ぼくは目の前に合ったマッチ箱を手に取って、言われるがままに目を閉じた。
すると・・・・目の前にブランコ遊びの興じる子供たちの姿が見えた。
「うわ!・・・っとと」
驚いた僕は思わず箱を落としかけた。
「ふふふ・・・・何か、見えましたか?」
「えっと・・・子供が遊んでる姿でした」
「これはね、こどもの魂なのです」
「え?」
「幼くして亡くなった子どもたちの魂は月光を浴びると、このような小物に形を変えるのです。そして、それを手に取ると、彼らの思い出が見てくるのです」
「へぇ・・・それじゃ、あなたはどうしてそれを売ってるんですか?」
「それはね・・・形を変えた彼らはいずれは太陽の光を浴びて、消えてしまうのです。わたしは彼らの思い出を取っておいて、誰かに大切にしてもらいたいのです・・・・」
「・・・・・・」
「あ、何か、欲しいものが決まったらレジにどうぞ♪」
「あ・・・はい」
「お店ですので、お金はちゃんととっておきます」
「む・・・・」
ちょっと、頭に浮かんだことを読まれて僕はちょっと不機嫌になった。
帰宅途中、満月の夜を誰かが飛んでいったような気がした。
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HN:
tokek
性別:
男性
職業:
ぬいぐるみ店スタッフ
趣味:
写真撮影 音楽鑑賞
自己紹介:
アンドロメダハイツ在住
好きな動物
ねこ
萌えポイント
ねこみみ
好きなバンド・ミュージシャン
ムーンライダーズ
XTC
P-MODEL
ルイ・フィリップ
原マスミ
リアル・フィッシュ
ヒカシュー
プリファブ・スプラウト
などなど
好きなアーティスト
クレー
マグリット
好きなマンガ家
鴨沢祐次
twitterもやっており、moonlighttokekと名乗っている。
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