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The King Of Luxemburg: Flirt
「お金持ちの王様が、税金対策としてやっている音楽活動」・・・・・と、ゆーのが、Simon Fisher Turner扮するこのThe King Of Luxemburgのコンセプトである。
彼はもともとTVの子役としてデビューした俳優で、デヴィッド・ボウイのカヴァー曲で歌手デビュー。その後は俳優として活動を続けるが、肌が合わなかったのか、次第にフェードアウト。その後、The Sex Pistolsに触発されて音楽と再び関わりを持つようになり、The Soft BoysやAdam&The Antsのマネージャーをやる傍ら、The Theのメンバーになったり、女装ユニットDeux Filles等、様々な活動を行う。
その頃,映画監督のDerek Jarmanのサントラを手掛けていたところで知り合ったミュージシャンたちと、宅録ユニットとしてこの「ルクセンブルグ王」をスタート。この奇妙なコンセプトに目をつけたのは、80年代のさまざまなレーベルの中でも特に強烈な美意識を放っていたelレーベルのオーナー、Mike Alway(この人もThe Soft Boysのマネージャーだったので知り合いだったかも)である。彼の目指す、貴族趣味的なポップ感覚とマッチしたのであろう。
87年に(ちなみにSimonは当時既に30代後半だった)デビュー・アルバム"Royal Basturd"を発表。カヴァー曲が中心で、The MonkeysやTheTurtles、果てはPILまで、さまざまな楽曲を緩やかだがかなりゆがんだ奇妙な雰囲気に仕立て上げた。あまり売れなかったが、80年代屈指の奇盤として名を残した。その翌年に"SIR"を発表。オリジナルが中心で、前作ほどのゆがみは無いが、洗練されいかにも英国的なウィットとユーモアに富んだアルバムとなった。
その後、この名義での活動はしなくなり、本名名義でDerek Jarmanのサントラ等を手掛けるなどを行っている。また、現在のMike Alwayのレーベル、ifでLoveletter名義で作品を発表したりしている。
とにかく、この人のサウンドは変である。いわゆるアングラ的な変さではなく、ポップだけどどこか自閉症じみた、妙な浮遊感があるのだ。これはelレーベルのだいたいのアーティストにも当てはまるが、この人がやはりダントツにゆがんでいる。とくにヴォーカルは原マスミ、たま等に近いインパクトを持つ。
紹介曲は"SIR"のオープニングを飾る曲。しょっぱなから気が抜けるようなトランペットが炸裂(アルバムの後半で使いまわされてる)そして、ロックぽく決まったかと思うと、彼のへろへろヴォイスと妙に古楽っぽいギターと怪しいオルガンの音が入る。聞けば聞くほど気が抜けてくる変な一曲。クラシック好きにもおすすめww
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好きな動物
ねこ
萌えポイント
ねこみみ
好きなバンド・ミュージシャン
ムーンライダーズ
XTC
P-MODEL
ルイ・フィリップ
原マスミ
リアル・フィッシュ
ヒカシュー
プリファブ・スプラウト
などなど
好きなアーティスト
クレー
マグリット
好きなマンガ家
鴨沢祐次
twitterもやっており、moonlighttokekと名乗っている。