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アンドロメダハイツのロビーでちょっとコーヒーを飲んでいたところ、話し声が聞こえてきた。
「・・・子どものときにちょっと別な田舎に暮らしてたんだよ」
「ほうほう」
「そこはホンっとーに何のないとこなんだけど、憩いの場があってね、つってもただの駄菓子屋なんだけど」
「まぁね、駄菓子屋は子どもの憩いの場だろーね」
「いや、それがね、普通に大人もちょくちょく入ってくるんだよね」
「へぇ、そんなにおいしいのかねぇ」
「いや、いつもお店番をしてるのがお姉さんでね・・・といっても今思えば10代ぐらいなんだけどさすごく、きれいな人なんだよね」
「ほっほ~」
「もともとはお爺さんがやってたんだけど、もうお歳でさ、それで、孫が代わりをやってたらしいんだけど」
「うん」
「すごく親切な人で、いつもきんきんに冷えたラムネを出してくれるんだ。あとアイスもいつもヒエヒエだったな。すっごく美味しかった。」
「へぇ、今も覚えてるぐらいなんだ・・・」
「うん、はっきり覚えてる。夏の時はほんとにみんな来てたね。そこだけすっごく涼しいんだ。あと、怪談話とかよくやってたね。お姉さんの話はすごくリアリティがあって怖かったよ・・・・」
「どんな話があった?」
「さすがによくは覚えてないんだけど・・・・あ、そーだ、いつもなんか感慨深げに話していたものがあったな・・・確か・・・雪女の話だったように思う」
「へぇ・・・・」
きになったけど、ヒメちゃんに呼ばれたからその場を後にした。
おじさんは昔、探検家で、アジアの奥地に探検したそうだ。
探検隊は全員で6人で、おじさんは写真を担当していた。
目的はアジア奥地に生息するヤマネコの生態を観察することだったらしい。そのヤマネコは非常に美しい姿を持ち、見るものはその魅力に取りつかれ、自滅するという。また、、高い知能を持ち、人間の言葉も理解するどころか、人間の心が読めるなど、根も葉もないうわさが立つほど神格化されていた。
まず、タイで準備を整え、一週間は生きていけるだけの食糧などを持って、探検に出発した。
これはおじさんの感想だが、隊員は隊長を含めはどいつもこいつも金のことしか考えないようなやつだったらしい。彼らの狙いは生態を観察するよりも、むしろその後の名誉を狙っており、特に隊長はあわよくば生け捕りを狙っていたらしい(それは隊長の冗談でしょうと僕は言ったが、叔父は彼が隊員の一人と夜に打ち合わせしたのを聞いたのだという)。
ともかく、彼らは険しい山を登り、樹海を分け入った。ところどころで、見たこともないような生きものに出会い、叔父は何度もシャッターを収めようとしたが、そのたびに「おそい」「フィルムの無駄だ」と怒鳴られた。
しばらくすると、どこからか声がしてきた。「こっちよ・・・」と言ってるようだった。「何だ今のは」「幻聴では・・・」「いや、ヤマネコかもしれない、人間の言葉がわかるんだ、行ってみよう」
隊は駆け足で進んだ。しばらくすると、言葉では言い表されないような芳香が漂ってきた、その香りにつられて、隊は歩みを遅めた。ふと見ると、その先は樹海が開け、また盆地になっておりそこに小さな村があった。
「行ってみよう、何か情報が得られるかもしれん」隊は何の疑問も持たずに村へ入った。
すると、そこはまるで極楽のような村だった。村人は全員非常に親切ですぐにもてなしてくれ、しかも女の子ばかり、それも絶世の美女とも言うべき、きれいなことかわいい子ばかりだった。そして、村人全員でたくさんのごちそうを出し、そして、踊りや歌などで、隊を快楽へと導いた。
その時酔っ払った隊長はこう言った。「うお~~い、お前、一つ、写真を撮ってくれね~~か〰〰」。叔父はカメラのファインダーを向けた。その時、叔父は思わずぎょっとした。隊長の周りにいるのは美女ではなくいまにも食べようとしているヤマネコであった。さらに、カメラを持って、周りを見渡すと、ごちそうは人の目玉や心臓わ太ももなどであった。そして地面は白骨が大量に散乱していた。
「くすくす・・・・どうしたの?」美女の一人はおじに向かってそう言った。叔父はふるえながら立ちあがり、叫びながら村を出て行った。
どんなに樹海を進んでも、どんな方向行こうとも笑い声が聞こえてきた。叔父はひいひい言いながらやっと開けたところに出ると、ヤマネコたちに取り囲まれた。
「お願いです・・・・どうせ、殺すなら一瞬でやってくれぇ・・・・」おじさんはふるえながらそういうと。1匹のヤマネコが近づいてきた。
もう最後だ・・・・叔父がそう思った時、目の前のヤマネコは美女になっており、周りも皆美女の姿を変えていた。
「あなただけ、私を捕まえようとか、汚いことは考えなかった。気に入ったわ…命は助けてあげる。ふふ、たすかったわね。でも、あなたの仲間は食べちゃうから・・・・・」
そう言ったと思うと、ふと目の前が真っ暗になった。気がつくと、元のタイの町にいたという。
「今でも、彼女が見てるんじゃないかと思うんだよ・・・・・この話は本当は秘密だった。マスコミにも話したことがない。お前だけに話す秘密だ。」叔父はそう言った。
帰り道、誰かが僕を見張ってる気配がした。そしてその次の日に、僕の叔父は行方不明になった。そして、同じ日に、アンドロメダハイツに新たな入居者が現われた。とてもかわいい子だった。
ちょうど満月の夜だった。周りは青く明るかった。
風が涼しい。散歩するにはちょうどいいぐらいだ。
少し、街に出て、角を曲がると、ある、雑貨店が目に付いた。
窓からはくすんだオレンジ色の明かりがもれており、看板には
"Lilim's Shop"
と書かれていた。
なんとなく、気になったので入ってみた。
「いらっしゃいませ」
入ると、少し狭く、店中にボタンやコップ、パッチワークの小物入れや、木製のおもちゃの汽車等が置いてあった。店の主人の女性はとても若く、僕と同じぐらいの歳に見えた。やや垂れた目つきが色っぽかった。
お店にあるもは小物だったが、どれも、不思議と引きつける魅力があった。
「何か、欲しいものが見つかりましたか?」
「いや、別にみてるだけですので・・・」
「それじゃ、何か、一つ手にとって、目を閉じてみてください」
「え?・・・あ、はい」
ぼくは目の前に合ったマッチ箱を手に取って、言われるがままに目を閉じた。
すると・・・・目の前にブランコ遊びの興じる子供たちの姿が見えた。
「うわ!・・・っとと」
驚いた僕は思わず箱を落としかけた。
「ふふふ・・・・何か、見えましたか?」
「えっと・・・子供が遊んでる姿でした」
「これはね、こどもの魂なのです」
「え?」
「幼くして亡くなった子どもたちの魂は月光を浴びると、このような小物に形を変えるのです。そして、それを手に取ると、彼らの思い出が見てくるのです」
「へぇ・・・それじゃ、あなたはどうしてそれを売ってるんですか?」
「それはね・・・形を変えた彼らはいずれは太陽の光を浴びて、消えてしまうのです。わたしは彼らの思い出を取っておいて、誰かに大切にしてもらいたいのです・・・・」
「・・・・・・」
「あ、何か、欲しいものが決まったらレジにどうぞ♪」
「あ・・・はい」
「お店ですので、お金はちゃんととっておきます」
「む・・・・」
ちょっと、頭に浮かんだことを読まれて僕はちょっと不機嫌になった。
帰宅途中、満月の夜を誰かが飛んでいったような気がした。
ところで、件のマッチ箱だが、今も部屋に飾っている
僕の部屋でまるくんと一緒に好きな音楽を聞かせ合っていた時のこと。
誰かがドアをノックしてきた。
「あ・・うるさかったかな」
「う~ん、そーかもね・・・・はーい」
僕がドアを開けると、そこにはちょこんと小さな女の子が立っていた。
僕はその姿にちょっとびっくりした。
なんせ真っ赤な髪で、ゴスロリ姿、ついでにエルフ耳と来た。
「あ・・えと〰うるさかったかな」
「・・・・・」
その子はふるふると横に振った
「・・・・ん」
その子はレコードをたくさん抱えていた。
「え・・・・一緒に?」
「ん」
その子はテトテトと部屋の中についてきた
早速まるくんとあいさつを済ませ、持ってきたレコードを見せてくれた。
JAPAN、ミック・カーンのソロ、ブランドX・・・・
「へー、結構渋いのも聞くねぇ」
「何が好きなの」
「・・・・・ベース」
「あー、そー言えばフレットレスベースの人ばっかり、しかもあくが強い」
「・・・・・練習してる」
その子はずっと無表情で淡々と話してた。
「あ、そだ、お名前はなんて言うんですか?」
「・・・・日野ミクカ・・・・・『みっか』って呼んでください」
とりあえず、音楽を語り合える友人がまた1人増えた。
すると、友達はこんな話を始めた。
この間、温泉に行こうと思って軽い旅行をしたんだよ。それで、予約した古くて立派な旅館に着いたら、すっごく綺麗な女将さんがいたんだよ。
色っぽかったなぁ・・・・・見た目はおれと同い年ぐらいなんだけど、どこか大人っぽかったなぁ。仕草がどれをとっても色香をだしまくりでさぁ。
あ、部屋はそんなに大きくは無かったけど、ちょっと泊まるには十分立派だった!!景色が綺麗だった〰。
それで、温泉もおっきくて、すんごい気持ちよかった!!
でさ、こっからなんだけど・・・信じてくれる?
いきなりさぁ、例の女将さんが「お背中を流しましょうか?」って入ってきたんだよ!!
でさぁ、それからさぁ・・・・・あ~くそっ、こっからものすごいことがあったはずなのに・・・・あれぇ・・・・・・なんだっけなぁ・・・・・
あ~もーいーやっ!とにかく凄いことがあったんだよ。それですっかりのぼせちゃってさぁ。逆にちょっと疲れちゃったよ~ははは・・・いや、ホントに最近疲れてんだよねぇ・・・・
おっと、話がそれてしまった。そっから飯がすっごくうまいの!!まつたけ伊勢海老にうなぎ!!う~ん豪華だったねぇ。
食べ終わったらねぇ、例の女将さんがさぁ、布団の用意をしてくれたんだよねぇ。
それでねぇ、そっからねぇ・・・・ぬあ、また忘れたよ・・・・・え~とな・・・あれぇ・・・・・くっそ~。いや、演技じゃないって、マジで忘れたんだよ。
・・・・ちっくしょう、いろいろあったはずだったけどなぁ。
え~い、ま、そんなわけでいい旅館だったよ。
でもさぁ、なんかさぁ、その日以来だるいんだよねぇ、どーしてかなぁ。
・・・・僕はその真相を既に知っている。
前に玉藻さんといっしょにちょっとした食事会をしたときにこいつによく似た人物の話を聞いたからである。
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